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運動神経科学研究会について

 脳・脊髄の可塑性に関する最新の知見を抱合した随意運動の制御・学習の機序について理解し、新時代の運動神経科学研究の概念を最先端の技術により治療法に応用することを目的として、研究会を設立しました。
 その趣旨は次の通りです。

(1)身体教育や身体科学、リハビリテーション医学の視点から見た脳・脊髄の可塑性について、その治療の科学的根拠を構築すると共に、充実した知識と豊富な経験をもつ臨床家が集う場を設けること。

(2)研究・開発を行う研究者から、臨床医学に従事する専門職まで、領域分野を問わず、それぞれで得られた成果を持ち寄ることで、脳・神経の賦活化に関する科学的発展に寄与することとする。

 以上のことから、リハ専門職(リハ医、理学療法士、作業療法士など)を中心に、治療の価値やその体系の確立のため「臨床知を感性で終わらない」、「培った治療技術をいかに科学の本質として捉えるか」という点において、その科学的実証や学問的背景に絶えず取り組む姿勢が問われています。本研究会では、ヒトの動作・制御は脳の可塑性にどのような影響があるか、その脳部位や神経原理を知り、医療技術の進歩につながる心地よいサードプレイスを提供するセミナーを開催しています。

運動神経科学研究会 発起人・代表
日本大学スポーツ科学部教授 小松 泰喜